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Q and A
文系志望ですが、数学が得意なので大学においても数字を取り扱った学問に興味があります。
人間総合理工学科では、数理的素養が非常に養われます。社会にでると、論理的思考や数字をベースに物事を判断することが求められるようになるため、数理的素養は非常に役に立ちます。また、既存の理工系では強くは求められる傾向にはなかった課題解決力を磨くことが可能なカリキュラム体系となっています。社会で汎用的に求められる能力を磨くことができることから、文系理系という概念で諦めずに果敢にチャレンジしてください。
人間と環境とは学問分野が大きく異なるように思えますが、同一学科で学ぶことができる点についてもう少し知りたいです。
人間の心身と環境は、相互作用をもち表裏一体の密接な関係です。住んでいる環境や条件によって、私たちの健康や考え方には影響があるし、またその影響が分かれば、より活動しやすい住環境や安全な町づくり、自然にやさしい社会づくりも進めることができるはずです。「人」を中心とし、「人」の視点に立って、社会が抱える課題に応えられる人材を世に出すことが人間総合理工学科の目的です。
人間総合理工学科で学ぶ分野が非常に広いのですが、教養的な学問が中心となるのでしょうか?
広い学問領域の中で、興味や志向性にあわせて専門性を絞っていき、最終的には1つの研究室に配属され、理工学部の他学科と同様、専門性を高めていきます。各研究室の教授陣は、それぞれの研究分野の第一人者ばかり。最先端の知識を持つ教授陣が、「人間」のくらしを豊かにするための実践的な知識を教えます。
高校で物理を学んでいないのですが、授業についていけますか?
人間総合理工学科は学ぶ領域が広いため、理科についても様々な知識が必要になります。当然、物理の知識を必要とする講義もあります。不安な方は、1年次に理科系の基礎科目である物理や化学、生物を学ぶことができるため、ここでしっかり理科系の幅広い知識を修得し、専門的な授業についていく力を養いましょう。これは、生物や化学を学んでいない人にも同じことが言えます。
今は将来のやりたいことが明確にはなっていませんが、社会に役立つ仕事をしたいと考えています。
人間総合理工学科では、学科の中の幅広い学問領域の中から、入学後、じっくりと学び、興味のある分野を探していくことが可能です。「人間の暮らしを豊かにする理工学」をコンセプトとしており、社会に役立てる実践的な教育・研究ができます。
就職先はどうなるのでしょうか?
学ぶ分野が多岐にわたるため、幅広い就職先が考えられます。理系素養のバックグラウンドと柔軟な論理的思考をもつ人材のニーズは高まっています。人間総合理工学科では、まさにこのニーズの高い人材を育成していきます。卒業後は、環境やエネルギー、人の健康と食に関わる民間企業の技術者、環境デザイナー、官公庁職員などあらゆるフィールドでの活躍が期待できます。
街づくりに興味があります。都市環境学科と人間総合理工学科では、ともに都市計画といった学問分野を学べるようですが、学科としてどのように変わってくるのですか?
都市環境学科では、道路、河川・海、地盤、コンクリートなど、生活基盤全般のインフラについて、力学的な観点も押さえながら都市計画を学んでいきます。一方、人間総合理工学科では、人間の感性や健康、生態系やエネルギーを学びながら、都市計画分野について学んでいくことになります。「街づくり」という観点では類似した研究分野になりますが、人間総合理工学科では特に、自然と共生する都市のつくり方や景観デザインなど、自然環境と密接した都市づくりについて重点的に研究します。
循環(リサイクル)型社会について学ぶことはできますか?
「人と物質・エネルギー」分野においては、循環型社会を意識した研究テーマを見つけることができます。研究室配属後に、例えば、エネルギー・リサイクルシステムの効率評価、環境浄化技術に関する研究、海水淡水化技術等の研究に取り組むことが可能です。これらの研究を進めることができるような基礎科目を、カリキュラムを通して学んでいきます。
IT分野に興味があります。特にスマートフォンの利用データなどを取り扱った新しいサービスなどに興味があります。
人間総合理工学科では、空間情報科学を学ぶことができます。この学問は、私たちの暮らす実空間や人・モノの位置や移動を情報として扱うことで、私たちの暮らしを支援しようとする科学技術です。地理情報システム(geographic information systems, GIS)を用いて、モバイル端末から発信される情報を駆使して、私たちの暮らしに貢献するような研究も可能になってきています。
学ぶ分野に予防医学というキーワードがありますが、具体的にどのようなことを学べるのでしょうか?
予防医学的な要素は、人間総合理工学科のカリキュラムにおいて幅広くあります。
命の重みを生命倫理の観点から学び、運動やストレス評価、食生活による疾病予防等について理工学の観点から情報(データ)を取り扱うことで予防医学について考えていきます。
生態系の保全に興味があります。どのようなことを学べますか?
自然の原野においてフィールドワークを行います。研究としては、さとやまを取り扱ったり、湿地帯の生物多様性の保全と再生に取り組んだり、侵略的外来生物に対する対策を行ったりします。また、講義科目では、人と自然環境との関係の変遷をたどり、自然再生など、そのために必要な政策や実践について学びます。