この科目では、環境デザインの手法に着目し、異なる種類の情報を人に伝える際にはそれぞれどのようなデザインで伝えたらいいか、どうしたらよく伝わるか等を、自らの手でポスターを作成し、プレゼンする過程を通して学習します。
東京都特別区のアンバサダーに就任?!
最初の授業で各学生は東京都23区のうち、いずれかの区の“模擬アンバサダー”に任命されます!毎週出題される作図課題を通して、ステップを踏みながらデザインの基礎を学び、最終的に
自分の担当した区の魅力を宣伝するポスターを作成することがアンバサダーである学生のミッション(最終課題)です。「統計データを表現するにはどんなデザインがふさわしいか?」、「名所やイベントなどの見どころはどんなデザインにすれば伝わるか?」など、試行錯誤しながら課題に取り組みます。授業は、課題で作成した図を、毎週担当教員が講評する形で進行していきます。そして、各課題で作成した成果物(図①)をまとめて区の宣伝ポスター(図②)を作り、区の魅力を発信する最終発表会を開催します!
快適な設備を利用して今後役立つデジタル編集スキルが身に着く!
ポスターの作成には、パソコンのベクター画像編集ソフト(InkScape)を使用します。このソフトは誰でも無料で使用できるものですが、この授業を通して、誰にもマネできないオンリーワンの作品を作り上げられるようになります!最初の1、2回の講義で基本的な操作方法を丁寧に教えてもらえるので、デジタル編集ソフトウエアを初めて使う人でも安心です。また、授業が行われるパソコン室は人間総合理工学科固有のもので、十分なスペックのパソコンと充実した機器が揃っています。人間総合理工学科の学生であれば授業時間外の利用もできるため、集中して課題に取り組むことができます。また、自宅等で課題をやりたい場合にはノートパソコンを借りて作業することもでき、非常に快適な作業環境で学習を進めることができます。
デザインのプロである原田先生に自分の作品をレビューしてもらえる!
この授業の魅力はなんと言っても、原田先生のアツイ講評で進む授業構成にあります。自分がデザインした作品をプロに見てもらえる機会なんて、なかなかありませんよね。この科目は学生にとっても非常に貴重な経験になること間違いなしです。初めは遠慮がちだった学生でも、原田先生の的確かつ熱心なアドバイスを受けるにつれて「ぜひ自分のポスターも講評してほしい!」、「原田先生の”いいね”作品に選ばれたい!」と、意欲がどんどん湧いてくるインタラクティブな授業です。
私たちのくらしに関する情報は、定量的情報(数量や形状、時間などの「冷たい」情報)と、主観的情報(空間的芸術作品、居心地のよさ、語り継がれる過去の街並みなどが含まれる「暖かい」情報)の2つに大別されます。環境デザインの分野は、これらの情報を駆使して進められており、その成果が私たちの快適なくらしにつながっています。