この科目では、資源・エネルギー循環、生物多様性の保全・管理について、物理化学の操作実験、植物や昆虫の観察などを体験します。まず、資源・エネルギーの分野では8種類の実験を行い、実験後はレポートを作成します。また、生物多様性の保全・管理の分野では、植物園でフィールドワークや、昆虫の採取から同定を実践しながら学びます。
実際の現場で行われている作業工程を体験する
前半には、河川から採取した水の水質調査や、乾燥剤による湿度変化の観察など、合計8種類の操作実験を行います。これらの実験には、浄水場やごみ処理場などの現場で、実際に用いられている技術が多く含まれています。毎回の実験後にはレポートを作成し、実験結果や考察をまとめます。これにより、“この操作で環境にどんな影響を与えているのか”を理解することができます。また、体験しながら学ぶことで、座学では味わえない感動を得られることでしょう。
生物多様性を保全・管理する難しさを体験する
後半には、生物多様性の保全・管理について学びます。小石川植物園に出向き、野生動物、や植物を観察したり、家の周りでクモを採取・同定したりします。学生の皆さんにとって、クモを眺める経験はとても心に残るようです。小石川植物園では、生物を観察しながら専門家のお話を聞くことで、それらが自然の中で果たす役割や、なぜ保全・管理が必要なのかを理解できます。虫などが苦手な人でも、面白い!と思えるような体験が多々あるのも、この実習の大きな特徴です。