授業紹介

【専門科目の授業紹介】「情報処理」檀 一平太 先生

本科目では、コンピュータの使用経験がなくとも、ICT(情報通信技術)を「ただ使えるだけ」ではなく、その原理や仕組みをひもとき、情報リテラシーを高めていきます。また、その習得の目安として、ITパスポート試験という国家試験への合格を目指しつつ、理論だけに留まらないために、表計算ソフトの運用を通して、データ処理の実践も行っていきます。

檀先生

 

ICTのブラックボックス化

現代社会において、ICTが果たす役割はもはや把握できないほどに大きくなっています。しかし、我々はICTを活用しつつも、その中身についてはあまりよく分かっていないという場合が多いのではないでしょうか。コンピュータを触ったことがある方は「ドライバー」などの単語に聞き覚えはあると思います。みなさんは「ドライバー」が何かすぐに答えられますか?「ドライバー」は、当然ゴルフクラブの種類や、ねじを締める工具でもありません。しかし、この意味を知らずとも、USBなどをパソコンに刺すと「ドライバーをインストール中」などの通知とともに、パソコンが勝手に適切な作業をしてくれる場合がほとんどです。このように、中身を知らなくても、何かしらの操作や入力に対して、結果を得られるものを「ブラックボックス」といいます。電子決済をする際、とりあえずバーコードを読み取ってもらうと支払いが完了する、といった仕組みもブラックボックスと考えることができます。

 

ブラックボックス化の影響

情報機器は今後の学習・研究に必須のツールですが、その発展と機能性の変化は非常に速いです。近年ではスマートフォンの一般化および高スペック化によって、より手軽かつ便利に大容量のデータを扱うことができるようになったものの、その一方で、データ処理の内容がブラックボックス化され、ユーザーが情報処理のメカニズムを学び、創造の楽しみを知る機会は失われつつあります。本科目では、そのような時代の潮流の中で受講生が翻弄されることなく、各々の目的に適った方法で情報機器を扱い、ICT技術を活用するための、基礎的な知識と技能を習得することを目的としています。また、ITを利活用するすべての社会人や学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識を持っていることが証明できる国家試験であるITパスポート資格の取得も目指します。

情報処理

 

伸びるプレゼン力!

本科目は出された課題をプレゼン動画で発表します。 例えば、自作PCをどのように作るか、どのような目的で作るかを考え、プレゼンするなどの課題があります。
楽しみながら課題をこなすことができ、また、たくさんの課題をこなすことでプレゼン能力を高めることができます!