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統計検定2級合格者が累計50名に!



人間総合理工学科では、データサイエンス分野の素養を証明する資格として統計検定2級の取得を奨励しています。創設4年目で、その累計合格者数が50名に到達いたしました!

統計検定は、統計に関する知識と運用力を評価する資格です。日本統計学会の公式認定と総務省の後援をうけています。その中でも2級は大学基礎統計学の知識と問題解決力を問う試験で、その取得は、全ての統計学の基礎となる知識習得の証となります。

統計学は様々な学問分野に方法論を提供する学問です。人間総合理工学科でも、生物統計学、空間情報学、心理統計学、脳機能イメージング等の分野で統計学を活用した研究を展開していますが、専門的な領域に特化する前の共通の基礎知識を問うレベルがちょうど「統計検定2級」になります。

ちなみに、1級は数理統計を重視するので、統計学の専門家向き、2015年から導入された準1級はデータサイエンス系の専門知識を問うもので、分野によっては関連性が薄れてきます。したがって、汎用性の高い統計リテラシーの証として、当学科では統計検定2級の取得を推奨しています。

統計検定2級を取得した50名の内訳は1期生13名、2期生27名、3期生10名です。1期生については、全体の1/4が取得に成功し、当初の想定通りでしたが、2期生はなんと約4割の取得率になっており、嬉しい誤算という展開になっています。

その秘密はというと・・・実は、人間総合理工学科は、統計検定の受検を推奨するために、「団体特設会場」の認定を受けており、学科内での受験が可能なのです!しかも受験料は20%OFF!そういった努力が実り、統計検定2級者の飛躍的増加が達成できたわけです。

もう一つの秘密は、ずばり、カリキュラム。当学科の一般的学生は、確率統計1、確率統計2,心理統計学(+演習)、生物統計学(+演習)、保健医療情報処理、認知・健康科学実習など、統計学に関する科目を大量に受講します。本来、確率統計1と2を受ければ、ほぼ統計検定2級の範囲はカバーできるのですが、それに加えて、当学科独特の統計関連科目の洗礼を受ければ、統計検定2級の取得はそれほど困難ではありません。

そして、統計検定2級を取得すると・・・、当然、就職にも有利に。ただし、データサイエンス分野以外ではまだ「知る人ぞ知る資格」という位置づけですので、その重要性を語ることは必要です。実際、説明すると、企業さんの食いつきはいいようですよ。

ということで、1期生、2期生を中心とするパイオニアたちの精神を引き継ぎ、人間総合理工学科では、引き続き、学生の統計検定2級取得をサポートしてまいります。