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就職・進路状況学生インタビュー山田研究室

就活生インタビュー -某ディスプレイ会社内定-

人間総合理工学科の就職先の特徴は多様性。第1期生の大倉千果さんが挑戦したのはディスプレイ業界。美大生やデザイン系の学生に混じって、悪戦苦闘の末、見事、志望企業の内定を勝ち取りました!ぶれずに、めげずに、大胆に。大倉さんの就活ストーリーを振り返っていただきましょう。

2017年卒 山田研出身 大倉千果さん


Q.まず、ディスプレイ業界を志望した理由を教えてください。
私の場合、父親が建築士だったため、もともと「人を豊かにする空間づくり」に興味がありました。ただ、じゃあ自分はどんな仕事がしたいんだろうと考えたとき、これというものがすぐには見つからなかった。だから、就職活動当初は、とにかく幅広く色々な業種を調べていましたね。そんな中で、就職活動を通して知り合った他大の学生からディスプレイ会社のことを聞きました。ディスプレイ会社とは、建物の内装や展示を中心としたデザインを行う会社のことなんですが、詳しく調べてみて、まさに私のやりたかった仕事だと思えたんです。学生の頃は意識したことがなかったのですが、例えばアパレルショップやカフェの内装、大規模イベントの際のブースデザイン等も、ディスプレイ会社が手掛けているそうです。自分も人々にとって身近な空間づくりに携わりたいと考え、この業界を志望しました。

Q.就職活動中、苦労したこと、つらかったことはなんですか?
とにかく内定がとれなかったことです。3月から就職活動をして、7月まで、本当に1社も内定が出ませんでした。最終面接までいった会社もありましたが、毎回「今回はご期待に添えない結果となりました。今後のご活躍をお祈りします」という、いわゆるお祈りメールが来るんです。研究室内でも、とうとう私一人だけ内定がとれていないという状況になって、6月頃はどん底でした。業界にこだわらず、もっと視野を広げたほうがいいのかもと考え、ディスプレイ業界とは全く別の業界の説明会に行ったりもしたのですが、どうにも興味が持てず、もう後がない状況でしたね。

Q.モチベーションを維持するために何かしましたか?
研究室の友人や、家族と話すと気が紛れました。特に、年齢の近い姉も就職活動で苦労していたため、色々と相談に乗ってくれました。まあでも、基本的にモチベーションはなかなか上がりませんでしたね。1社目の内定をもらえて、やっと何とか安堵したという感じで、結構重い気持ちのまま、説明会や面接に臨んでいました。

Q.面接では、どのようなことをアピールしましたか?
周りはやはり「美術大学」や「デザイン学科」の学生が多いんです。分野としては、畑違いな職種に就職しようとしているわけですから、とにかく「空間デザインに関わりたい、空間ができる過程にいたい」という意欲を前面に出してアピールしました。印象に残っているのは、面接で「自分の作品を持ってきてください」と言われたこと。ダンスサークルに所属しており、衣装統括をやっていたので、自分で作った衣装を持って行ったのですが、他の学生はデザイン模型やインテリアなどを持ってきていたんです。担当者にも「衣装を持ってきた人は初めてだ」と言われました。採用評価に役立ったかは分からないけど、「ここまでして入りたいんだ」という気持ちは伝わったかなと思っています(笑)。

Q.学科で学んだことを、将来どのように活かしていきたいですか?
そうですね。まずは『問題解決力』。3年次必修科目の人間総合理工学演習では、都市の中の課題を自ら探し、解決するために何をすればよいか考え、自分なりの解決方法を提示するというものでした。空間デザインの現場でも、例えば、お客の導線を考えたときどのようなデザインが良いのか、現状のデザインで問題点はないか、等、常に問題を想定し、解決方法を提示しなければならないと思います。演習で身に着けた『問題解決力』を活かして、常にクライアントに満足いただけるような仕事ができればと考えています。もう一つは『プレゼン力』です。人間総合理工学科の授業では、プレゼンテーションを行うものが多く、どれだけ調査の過程がしっかりしていても、プレゼンが上手でなければ先生方に認めてもらえませんでした。私はもともとプレゼンが苦手でしたが、プレゼンが上手い人のものを見て学ぶことで、入学当初に比べるとはるかにできるようになったと思います。会社の中で、私は「制作」という職種を担当します。制作は、デザイナーが考えた図面を実際に具現化する仕事で、職人さんやクライアントとのやり取りが比較的多い職種です。デザイナーが作ったものを、クライアントに納得していただけるよう、プレゼン力を駆使してがんばりたいと思います。

Q.最後に、後輩へのメッセージをお願いします。
私が就活中にいつも考えていたことは、諦めて終わりたくないということです。だから、後輩にも、「志望業界を妥協しないことが大事」と伝えたいですね。あとは、就活をしながらでもやりたい仕事は見つかるので、手広く色々な説明会に行ってみるのも良いと思います。本当は、早くから自己分析をして、志望業界を絞って…という流れが正解なんだと思いますが、就活をする中で、今まで知らなかった業界や職種に出会うということもあります。学生の立場だと、知り得る情報には限りがあると思うので、就活の中で多くの人と情報交換をすることが、私にとってはとても役に立ちました。就活を通してやりたいことが見つかるという私のような例もあるので、やりたいことが見つからないと焦って、一人でPC検索をするよりは、まずはこだわらずに説明会に行ってみると、意外と「これだ」と思える仕事に出会えるかもしれません。