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環境デザイン研究室石川研究室

「文化的景観としての皇居外苑の再生に関する提言」が、日本イコモス国内委員会から発信されました。(理工学部 石川幹子 日本イコモス文化的景観委員会主査)

文化的景観(Cultural landscape)は、人間と自然との相互作用によって歴史的に形成され生み出された、人類共通の文化的資産として国際的に認められています。

日本の首都東京を代表する広場である「皇居外苑」もその一つといえます。皇居外苑は、特別史跡江戸城跡に位置し、現在は環境省の所管する国民公園として公開されています。

しかしながら、現在の皇居外苑は、中央を内堀通りが貫通しており、自動車交通が優先する空間となっています。この景観の再生にむけた取り組みは、昭和14年より行われてきましたが、実現することなく80年の歳月が流れました。

2020年に東京五輪が開催されることから、日本イコモス国内委員会は、慎重な検討を重ね、このほど、「文化的景観としての皇居外苑の再生に関する提言」を発しました。

現在、関係省庁において、皇居外苑の再生に向けた取り組みが開始されています。

また、3月20日まで、建築会館建築博物館ギャラリーにおいて、中央大学人間総合理工学科環境デザイン研究室の学生が製作した、皇居外苑再生の模型が展示されています。詳細はこちら

リンク :人間総合理工学科ニュース