就職・進路
活躍する卒業生就職・進路状況

活躍する卒業生ー大学職員 野村諒輔さん(2017年学部卒)

人間総合理工学科は2013年設立の若い学科です。多様な学びを反映して、卒業生のみなさんは多様な分野で活躍しています。「活躍する卒業生」では、そんな先輩方の姿を紹介して、卒業後のキャリアパスの参考にしていただきます。
第1回目にご登場いただくのは、野村諒輔さん。1期生として、本学科での経験を活かし、某ミッション系私立大学の職員として、大学の運営を支えています。


大学職員の野村諒輔さん


Q.まず、現在のお仕事について教えてください。
A.学生の生活を支える陰の立役者!

はい。某大学の職員として、管財部で働いています。
学生の皆さんからすると、あまり聞いたことのない部署かもしれませんね。
管財部というのは、大学の建物や備品、研究で使うための機器を管理している部署です。
たとえば、空調の管理をしたり、施設をより使いやすくするための大規模工事の計画を立案・実行したり、老朽化したトイレの改修なんかも、私たち管財部が行なっています。学生の皆さんが、快適に学生生活を送るための、陰の立役者といったところですね。

Q.就職活動中、大学職員を志望した理由は?
A.自分のような学生をサポートしたいという思いから。

両親が大学職員なのでもともと興味はあったのですが、気持ちが固まったのは大学3年生の頃です。大学3年生になると、人間総合理工学科の授業でもグループ演習を行なうことが増えてきますよね。グループで演習をすると、学科メンバーとの実力差がはっきり分かります。私の代は周りに優秀な人が多く、正直焦りました。同じ時期に就職活動も始まり、不安になることばかりでしたよ、当時は。

そんなとき頼りになったのは、教授陣や、キャリアセンターをはじめとする事務の方々でした。授業について聞きに行けば教授が丁寧に教えてくれましたし、キャリアセンターに行けばエントリーシートの添削や模擬面接をしてアドバイスをくれました。今まであまり大学のサポートを利用していなかったのですが、自ら進んで学びを得ようとすれば、手厚く支えてくれる環境が大学にはあるんですよね。やっと気付いたと同時に、それまで学ぶ機会を逃していたことを後悔しました。もったいなかったなと。

この経験を通して、自分と同じように「学びに積極的になれない学生」がもっと主体的に学べるような環境を作りたいなと思って大学職員を志望したんです。

Q.仕事をする中で心がけていることはありますか。
A.仕事の目的を常に考えるようにしています。

自分の仕事は何のためにやっているかを考え続けることです。「上司に言われたから」や「要望があったから」では、任された仕事を進めていく上で目的がぶれてしまうことがあります。そのため、現状を正しく把握し、自分の仕事が、本当に学生・大学のためになっているかを常に問い続けるようにしています。

Q.大学生のころはどんな学生でしたか?
A.あまり真面目ではなかったかな…。

サークル活動に熱中していたので、授業態度は正直真面目とは言えなかったと思います(笑)。演習やグループワークの授業が増えてからは、遅れを取り戻すために、授業後夜遅くまでPC室に残って友人たちと課題をこなしたりしていました。当時は大変だったけど、それはそれで今振り返ると良い思い出ですね。

Q.大学のときにやっていてよかったことはありますか。
A.「幅広い分野を横断的に学んだこと」は現在の仕事にも活きています。

人間総合理工学科で「幅広い分野を横断的に学んだこと」は、仕事でも活かされています。
例えば、空調更新の工事を検討する際、『人と物質・エネルギー』分野で学んだ熱交換の基礎知識があるので、空調専門業者の説明が理解できる。その後、『人を知る・測る』分野で学んだプレゼン力で、学内外の関係者に工事内容を分かりやすく説明できる。学食の席数を検討する際に統計解析の知識が活きてくる…。このように、多くの場面で学生時代に学んだ知識が役に立っています。私自身授業で学んだ知識をすべて丸暗記できているわけではありませんが、「学生時代に聞いた覚えがある」というのがキーとなり、私の仕事に活かされています。

Q.人間総合理工学科での授業で役に立っているものはありますか。
A.『問題発見・解決』のプロセスですね。

3年次に必修科目として行われる人間総合理工学演習(※)で培った『問題発見・解決』のプロセスです。とある課題に対し、現状分析を行い、情報を収集し、その情報をもとに問題解決の提案を行うというプロセスを、グループワークで何度も実践しました。演習で鍛えられたこのプロセスは、今の仕事でも活用する場面が多々あります。例えば大学の施設面で苦情が来た際に、入職当初は焦って現状を正しく把握せずに不十分な回答・提案してしまうことがありました。しかし現在では、学生時代の演習を思い出し、いったん落ち着いて現状を把握するため、まずは現場に行く、過去の資料を見ることから始め、相手を納得させられる回答・提案を導けるようになりました。難題に出くわしたとき、私はこのプロセスをとても大事にしています。

※人間総合理工学演習とは、人間総合理工学科3年次の必修科目。それぞれの教員の専門分野をかけあわせ、その専門分野の研究手法から、まだ答えが定まっていない課題に取り組む「問題発見解決型学習(Problem-Based Learning)」演習です。

Q. 同じ業種を目指す学生に一言メッセージをお願いします。
A.大学生活の中でたくさんの刺激を受けて、やりたいことを考えてみてください。

前述したように、人間総合理工学科で得た幅広い知識は、仕事の様々な面で役に立ちます。まずは授業にしっかり取り組んで、たくさんの刺激を受けてください。さらに、学生生活で感じたことや気付いたこと、そこから見えてくる大学教育の課題などを自分なりに考えてみてください。気付きや課題から導き出される自分なりの答えは、就職活動の面接で必ず役に立つはずです。

また、就職活動をひとりでやろうとしないことも大事です。教授やキャリアセンター、周りの事務職員など、サポートしてくれる人たちが身近にはたくさんいます。ぜひ、自ら進んで動いて周りの人から情報を得ながら、就職活動を頑張ってください。