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保全生態学研究室

Human’s coordination vol.5「虫嫌いに見てほしい」

幼少期から虫が苦手だった

皆さんが育ってきた環境には生物に触れ合う機会は多かったでしょうか?私はかなり少なかった方だと思っています。理由にしていいかはわかりませんが、虫が嫌いでした!ハエが家に入って来ようもんなら大パニックです。しかも慣れていないのでどう対処するべきかわからず、長時間の苦闘を強いられた経験が多々あります。。夏になるとセミにビビり散らかしていたような・・・(笑)。そんな虫嫌い一筋の人生を歩んでいましたがついこの間、同僚の技術員とお話ししていて、とても良いことを教えてもらえました。ぜひその内容を共有したいです!

少しシャイな技術員の方々

「可愛い虫たち」の意味が少し理解できた

私を含めて技術員は4人いますが、私以外の3人は生物分野の研究をしながらお仕事をしています。普段、仕事の休憩時間には決まって生物についてのディープな話が繰り広げられています。そんなある日、私が「虫がすごい苦手なんですよね・・・」と漏らした際、「人が生物を嫌いなのって、得体の知れないものが予想できない動きをするからなんだよね」と返してくれました。それを聞いて、なるほどと思ったと同時に、「でも苦手な理由ってそれだけなのか・・・」とも感じていました。

翌日、技術員さんのうちの1人が虫の図鑑を持ってきました。前日にお話しをしていたこともあり、今まで見向きもしなかった虫の図鑑に興味を持ちました。説明してもらいながら読んでいくと、それぞれの虫の習性や生息地さらにはその理由があることを理解しました。家の中にハエが入って来たとしても、入って来てしまう理由があることを理解しているかどうかで、そのハエに対する感情が変わるのです。例えば「自分に対して攻撃的な人」がいたら、もちろん腹が立ちます。ただし仮に、その人が誰にも言えない深い悩みを抱えているがゆえに、周りに八つ当たりするしかないような状況だとしたらどうでしょう。腹は立つけど少し怒りが緩みませんか?派生しすぎかもしれませんが、そんなことを考えて、とても良いことを知れたなぁと感じました。

実際に読んだクモのハンドブック