理系のイメージ
皆さんは理系と言われたらどんなイメージをしますか?よく言われるのは「論理的思考ができる」とか「数字を扱うのが得意」などがあるかと思います。同時に「物事の全体像を捉えられない」や「感覚的なことには鈍い」などのネガティブな面も一般的なイメージとしてあるのでは無いでしょうか。仮に理系の方が就職・キャリア形成に有利だとすれば、ネガティブな面を理系の学科で養うことがとてつもなく大きな価値になります。人間総合理工学科はそれを先駆けてやっている学科です。中でも特に「デザイン技法」という授業はその典型例です。グラフィックの技法を習得するだけでなく、感覚的な力を養うという目的で、カリキュラムに組み込まれています。
人間総合理工学科の必修「デザイン技法」
デザイン技法は2年生で学ぶ授業で、計14回パソコンのペイント用ソフト(毎年変わる)を使って習得します。パソコンのペイント用ソフトに全く触れたことのない人でも。最初の1,2回で作業の仕方を習得できる内容になっています。授業で習った技法を使ってイラスト課題をこなしていくと、目的に合わせたイラストを作成できるようになります。作業をしていると、途中でわからなくなってしまうことが多々ありますが、授業なので質問し放題という点も大きなメリットです。一般的にデザインを学びたいと思ったら、デザイン系の学校に行くか、レッスンを受けに行くかという選択肢しかありません。でも人間総合理工学科の学生である以上、デザインを学び放題です。
また僕が受けてみた個人的な感想ですが、理系的な「デザイン技法」の学び方は、作業工程一つ一つを理解しながら進むことが重要であると感じました。もちろん、モノ(イラストやポスターなど)を作成する上での感覚的な力を養うことは大切です。ただし、どう作っていくかという問題においては「論理的な思考」が必要なことに気づきました。ぜひ理系を生かした「デザイン」の力を身に着けていただきたいのです。
「
理系はこれを学ぶ」という習慣に「
理系だから、あえて、これを学ぶ」という習慣が加えられていってほしいというのが僕の願いです。実際に過去のデザイン技法で出された課題がこちらです。
初期課題
最終課題