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英語・留学学生インタビュー

Human’s coordination vol.8「人間総合理工学科での生活例」

学生生活で起きた心境の変化

「大学ってどういう場所ですか?」と聞かれたとき、あなたならどう答えるでしょうか。学びたいものを学べる場所、就職するために重要な場所、キャンパスライフを楽しむ場所など、人によって様々な意見があると思います。今回お話しするテーマは「学生生活で起きた心境の変化」です。大学院2年生の田代みなみさんに入学から現在までの生活と心境の変化を話してもらいました。

研究室で解析をしている田代さん

入学当初は「普通に勉強して楽しんで、安定した企業に就職」

田代さんに入学当初の生活を聞くと、「まだ最初なのでわからなかったけど、学業もプライベートもバランスよく充実できればよいかなと思っていた」と話していました。さらに、現在は大学院で学んでいる田代さんですが、「3年生で留学に行くまでは、4年間で卒業して安定した企業に就職しようと思っていました(注)。人間総合理工学科の大半がそうなので、私もそうするつもりでした。」とも話します。筆者の大野は田代さんと同級生でしたが、私から見ても同じような印象を持っていました。

1年間人間総合理工学科の授業を受けた田代さんの感想は、「いろんな分野学べて面白い!でも課題は多いなぁ・・・。」でした。たしかに人間総合理工学科の良いところと大変なところです。

注)補足ですが、このインタビューのあと、田代さんは日本を代表する某有名大企業に内定を得ております。

 

留学中に感じた危機感と得られた自信

上でも少し話しましたが、田代さんは3年後期から1年間カナダに留学していました。留学は高校時代から興味があったそうですが、留学先では色んな考え方の変化があったといいます。

「外国で生活する難しさももちろんですが、一緒の留学先だった日本の学生のモチベーションの高さに一番驚きました。専門的な知識、将来の展望など、どれをとっても圧倒的な差を感じました。私にはこれは自信がある!といえることがなかったので、すごい危機感を覚えて、同時に憧れも抱きました。そこで大学院に進学して専門分野を学びたいと考えました。」

また留学に行く前と帰って来てから、一番変わった部分は”自分への自信”だったといいます。

「留学では海外に行かなければ得られない経験ができる反面、慣れない環境で生活していくのは相当疲れます。私にとっては1年間海外で生活できたこと自体、大きな自信になりました。それまでは実家暮らしで、家事とかは親にほとんどやってもらっていたので、1年間でしっかりと自立できたんだと思います。親にも『良い意味でなんか変わったね』って言われましたね(笑)。」

普段からとても優しい田代さん

田代さんにお話を聞いていて

今回お話を聞いていて大切だと思ったことは、”自分の身体で感じたことが一番の正解”だということです。自分の頭で想像したり、周りの意見を参考にしたりすることはとても重要です。ただそれを踏まえて実際に経験をすることで、何倍も充実した人生になるのではないでしょうか。

こんな偉そうなことを語っている筆者も、田代さんのお話で気づかされたのです(笑)