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人間総合理工学科

Human’s coordination vol.7「行列式は勉強しておくべき」

1年生の授業「線形代数」で学ぶ行列式

皆さんは行列式というものを知っているでしょうか。かっこの中に数字が縦横にきれいに並んでいるもののことを言います。これについての学習を、1年生の必修科目である線形代数で行います。十何年か前には高校で習う分野でした。ただ、今は必要性が低いとみなされたのか、高校では扱わない分野となっています。しかし、個人的な意見として、これはめちゃめちゃ重要です!

行列式の例


 

行列式を理解する=何をしているかがわかる

私も1年生のころ、線形代数の授業を受けた一人でした。単位は取得したものの、行列式の内容を理解できたとは言い難い状態で、何とかテスト前に出題範囲を勉強したくらいでした。卒業するためには取得しなければならない単位だったから。当時は単位取れたからそれでいいと思っていました。しかし4年生になり、卒業研究をするという時期に行列式を理解する大切さ痛感したのです。研究内容によってはそんなに関連しないこともありますが、ほとんどの場合は行列式の理解が役立ちます。特に私は、理解度が低かったので研究中に何度もつまづき、相当苦しい思いをしました。研究員の方にサポートをいただきながら進めていました。データを分析する作業があるのですが、研究員さんに説明されても何をしているのかわからないという状況で、それはとてもさみしい気持ちでした。

 

行列式は人生を豊かにしてくれる

卒業研究時代は期限があったので、とりあえず完成を目指しました。なんとか卒業した直後から、たまたま本屋で行列式に関する本を見つけました。「研究時代にあれだけ苦しめられたコイツ・・・読んでみるか」と購入しました。読んで理解していくと、行列式を扱い方を知ることで様々なことに使えることを実感できたのです。例えば、心理学の研究で使うような複雑なデータを分析するときに使われていたり、片や日常で遊ぶゲームに使われていたり、と様々なところに応用されています。また、人間総合理工学科では特に行列式を応用する内容が多いので、行列式を理解しておくことは重要ですし、何より楽しいと思います。(もはやジェラシー)