この科目では、植物と我々の生活のつながりに着目し、植生の空間的なパターンや時間的な変化について学びます。自然生態系における植生や農業、林業、水産業における植物の利用に加えて、インフラ整備や環境デザイン、生物多様性保全のための植生の造成と管理を、事例を取り上げて紹介します。
この授業は英語で行なわれますが、ときどき、日本語解説もあります。
本講義は景観環境科学を専門にされるホーテス・シュテファン先生が担当します。
【植生の調査を学び実践】
この科目の履修を通じて自然の立地条件と植物群落の関係、人為的な影響による植生の変化について学びます。都心にある後楽園キャンパスにもさまざまな緑があります。身近なキャンパス内に生えている植物について自らで調べ、種の同定や環境要因の測定、データの扱いを習得し、調査結果について議論し発表を行います。履修者全員が参加するキャンパス内の調査に加えて、自主プロジェクトの調査研究を実践し、発表と議論を行います。
【持続可能な地域づくり】
植生の空間的なパターンと時間の経過に伴う遷移について理解し、人間社会の観点から分析するための知識とスキルを身に付けます。この知識やスキルを植生の維持や管理に応用し、持続可能な地域づくりに貢献できるようになることを目的とします。