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前田 明日香さん 株式会社NTTドコモ内定


前田さん

前田 明日香さん

大妻高等学校 出身




私は、幼少期によく植物園やため池公園に行き、昆虫や水生生物を採集するなど自然に触れる機会が多くあったため、生物や自然環境に関心がありました。その中で、世界規模で深刻化する地球温暖化をはじめとする環境問題や、自然災害による生物や自然環境への影響に強い問題意識をもち、「自然の保護」に関心を抱くようになりました。人間総合理工学科では、このような分野について学ぶことができると思ったことと、自分自身が多くのことに好奇心を抱く性格であるため、幅広い分野を総合的に学べるという点も自分に適していると思ったためです。


3年次に行う人間総合理工学演習では、グループディスカッションを通して、社会課題についての問題設定から解決までを行い、プレゼンテーションをします。この演習は、1・2年次で身に付けてきたさまざまな分野の知識やプレゼンテーション力などのスキルをアウトプットするというもので、この学科ならではの授業だと思います。グループ内で何度も意見をすり合わせながら、限られた時間の中で最適な解決策を生みだすという工程は、難しく大変ではありましたが、今後、社会に出てからも役立つ良い経験になったと思います。

また、クモなどの生物採集と観察を行う野外実習や、私たちの年はコロナウイルス感染症の影響で行くことができませんでしたが、江の島での救命救急実習など、体を実際に動かして五感で学ぶ形態の授業はとても楽しく、この学科の魅力の一つだと思います。

前田さん


理工学部では珍しい1:1の男女比で、体育や英語、グループワークなどの授業を通してほとんどの人と関われるため、男女関わらず学科全体で仲良くなることができ、4年間とても楽しく過ごせました。授業では、野外実習や実験、グループワークといった参加型のものが多く、学べる分野も多岐に渡るので、より興味を持って学問に励むことができました。4年次からの卒業研究は、自分が興味のあることをテーマに研究ができ、教授や技術員の方々から手厚く熱心なご指導をいただくとともに、研究室のメンバーと高め合いながらのびのびと取り組むことができました。教授の方々との距離も近く、学業に限らず、就職活動や進路などの相談にも親身になってのって下さるので、節目の度に、将来について広い視野で考えることができました。


グループワークにより身についたディスカッション能力や、PowerPointでの発表により身についたプレゼンテーション能力は、就職活動の際に非常に役立ちました。また、統計学・統計解析の知識やスキルについては、4年間を通して学んだため、卒業研究の際に活かすことができました。


アルバイトは、学習塾での学習指導と飲食店でのホールスタッフをしていました。学習塾での指導では、分からない箇所を教えるだけではなく、生徒が基礎や本質を理解することで、新しい内容でも自分の力で考えて解ける力が身に付くようになることを意識して指導していました。また、生徒1人1人との会話を大切にすることで、学習の理解度は勿論、個々の性格なども把握した上で、より理解できる伝え方や考え方を意識して指導しました。学習への取り組み方や学習進度において、生徒が成長している姿を見た時や、自分が伝えた言葉で生徒が理解をして悩みを解決してくれた時、また、感謝の言葉を直接言ってもらえた時がとても嬉しく、大きなやりがいを感じていました。


研究室名:都市生態学研究室

研究テーマ:持続可能な食料サプライチェーンの実現に向けた都市農業の付加価値の定量化〜規格外野菜への支払い意思額に注目して〜

研究内容: 規格外野菜の消費を促す動きの一つとして、地産地消があり、消費者が地元産の作物に対して、新鮮、安価、旬を感じる、安心・安全といった印象を抱く傾向にあることが注目されています。都市農業は、生産者や生産地と消費者の直接的なつながりがあり、地産地消の農業形態であることが特徴です。そこで、この都市農業の特徴が、消費者の規格外野菜に対する支払い意思額に与える影響を定量化することに加え、支払い意思額に影響をもたらすその他の心理的な要因も明らかにすることで、フードロス削減につながるマーケティングや政策立案に応用することを目的としました。


統計学の知識やデータ解析のスキル、研究論文の読み方や引用の仕方などについて学んだことは勿論ですが、「周囲を巻き込んで推進していく力」と「伝える力」が特に身に付いたと思います。前者の具体例としては、実験の被験者を集める上で、学科の人達に呼びかけ、被験者への実験のアポイントメントやスケジュール調整、その後のこまめな連絡などを日々行ったことで、計画どおりに目標の数のデータを集めることができたことが挙げられます。また、研究を進めるにあたって必要な情報や材料を得る上で、自分の力だけでは解決できないことは、周囲の方々に質問や相談をするなどして協力いただき、研究の質を高めることができました。後者の具体例としては、週に1・2回行っていた教授への進捗ミーティングを通して、進捗状況や質問事項、自分の考えなどを伝える上で、要点を分かりやすく端的に伝えることを意識するようにしたことで、研究の終盤には、より円滑な議論ができるようになったことが挙げられます。また、研究発表の準備において、研究室の人達にアドバイスをもらいながら発表資料や原稿の修正を繰り返したことで、初めて聞く人にも分かりやすくかつ端的に伝えるスキルを身につけることができました。


生活スタイルや社会の仕組みを変えることで人々の心を豊かにするとともに、さまざまな社会課題を解決したいと考えたからです。社会課題を解決するためには、それを引き起こす要因となる人の生活行動と社会の流れや仕組みを変える必要があります。具体的には、人の行動は情報を認知して処理することから始まるため、情報の迅速な伝達と活用によって、情報を得た人の行動を変容させたり、人や物の間での情報のシームレスな共有によって、物の生産から消費までの手法を変えることや、無駄のない資源の循環サイクルを構築することが必要となります。こうした中で、情報と人を繋ぐことで新しい未来を創造することを目指し、多様なICTサービスにより、幅広いソリューションを提供することができるNTTドコモグループに魅力を感じました。また、NTTドコモグループは、国内外のネットワークと、顧客企業との信頼関係やノウハウを有していることから、こうした取組を実現できると考えたためです。


就職活動中は、自分と何度も向き合って見つめ直す時間が増えます。自己分析は、長所だけでなく短所にも向き合うことになるため、辛い場面もあると思いますが、これほど自分と向き合い、その上で過去や未来について考える機会はなかなかないので、とても貴重な時間になると思います。

また、自分の意見を分かりやすくまとめて人に伝えることが、インターンシップや選考でのディスカッション、面接とほぼ全ての場面で重要なスキルとなりますが、これを短時間で臨機応変に行うことが難しいと感じました。そのため、日々の会話から、相手の話をよく聴き理解した上で、自分の意見を意識的に発信する機会を増やすことで、少しずつ身に付けるようにしました。


進路を決めることは簡単なことではありませんが、日々の生活の中で、少しでも関心があることや、心がわくわくするようなことをいくつか見つけてみると良いと思います。大学での4年間は、その先の将来を考える上で、自分の興味・関心を見つける期間にもなります。

私は、人間総合理工学科で、一つの分野に捉われずに、4年間を通して幅広い分野を学べたことで、多くのことに関心を抱きながら自分の興味を見つけ、その先の進路についても柔軟に考えることができました。人間総合理工学科のある理工キャンパス2号館は、施設も新しく、最上階からの展望はとても素晴らしいです。是非、一度見学に来てください!