ニュース

田上 樹さん  NEC内定


田上さん

田上 樹さん




人間総合理工学科であれば、断片的にひとつの分野だけではなく、様々な分野を横断的に学ぶことができると思ったからです。

大学受験時、私は保全生態学や環境デザインなどいくつかのテーマに興味を持っていました。そのような私にとって、幅広い分野を深く学べる人間総合理工学科は非常に魅力的に感じました。また、分野横断的な学びは、今後自分の可能性を広げてくれると思ったからです。


人間総合理工学演習です。本演習では分野横断的なテーマに対し、現状分析、課題抽出、課題解決のための手法をグループで話合い、発表します。

私のグループは「脂肪肝(特に非アルコール性脂肪性肝疾患と非アルコール性脂肪肝)の啓発」をテーマに、脂肪肝の認知度と理解度の向上、予防するための具体策を地域活性化と結びつけて提案することを目標に掲げました。最終的には市町村や研究所、医師、農家、移住者など様々なステークホルダーを考慮した、一つの大きな循環した解決策の提案を行うことができました。

チームのベクトルを合わせながら一つの大きなプロジェクトを達成したことは貴重な経験になりました。


自分自身が大きく成長することができた4年間だったと自負しております。

大学では様々なチャンスが転がっていますが、能動的に行動しなければチャンスを獲得することができません。逆をいうと、いろいろなことにアンテナを張り、積極的に行動に移すことができれば誰でも充実した学生ライフを送ることができます。人間総合理工学科では留学や就活などあらゆる場面で学生をバックアップする制度が整っています。大学4年間で多くの方の協力の下、様々な事に挑戦し自分自身を大きく成長させることができました。


幅広い視点を活かした課題設定力、チームで課題解決に取り組む力、複雑な解決策でもわかりやすく説明する力を得ることができました。

人間総合理工学科では1,2年次に様々な分野について基礎を固め、3,4年次に人間総合理工学演習や卒業研究で知識を活用するというように、知識のインプットからアウトプットまでのフローが確立されています。分野横断的な学びで得た幅広い知識で、解決したい事象を多角的に考え、チームで最適解を模索し最終的にわかりやすく発表する力は、社会に出てもきっと役立つと確信しています。


ハワイ大学ヒロ校への1年間の交換留学です。

私は「異文化コミュニケーションの促進」、「生態系の知見の更なる取得」、「語学力の向上」を目標に留学に行きました。

最初は相手にされず、上辺の付き合いがほとんどでしたが、交流する中でコミュニケーションに大切なことは「自信」であることに気がつきました。自己主張の強い海外では、何事にも自説を持ち自信を持って発信することで初めてコミュニケーションがとれます。伝わらない時は、相手がわかるまで様々な表現で伝えることを意識しました。

意見を発信することはまた周囲の活性化にも繋がっていきます。講義中の発言は、たとえそれが間違いでも新たな話合いを生むことがあり、クラス全体がより発展的な学びを得ることができることを知りました。

「自信」をもち、積極的に自ら働きかける事で深い信頼関係の構築が可能となり、有意義な留学生活を送ることができました。


シュテファン・ホーテス先生の景観環境科学研究室に所属していました。

学部は「鳥類の多様性から見た藤沢市ビオトープネットワーク基本計画の評価」、修士は「神奈川県におけるビーチクリーンボランティア活動参加動機構造に関する研究」というテーマで研究を行いました。どちらの研究も統計解析をメインに行いましたが、そのほかにGISやテキストマイニングも用いて分析を行いました。大学で学んだことを活かして地元に還元したいという気持ちから、どちらも地元を対象地に選定しました。


全てのことに意味を持たせ、責任を持って物事を遂行する力を養うことができました。

景観環境科学研究室の特徴として、比較的研究テーマを自由に選択することができるため、ほとんどの学生が自分のやりたいテーマで研究を行います。しかし、自由には責任が伴います。研究設計において自分で1から組み立て、なぜそうしたのか全てに意味を持たせる必要があります。不確定因子が多いなかで不安になることは多々ありましたが、成し遂げた後の達成感はとても大きいです。


大学院の「ウォーターセーフティ論」という講義がきっかけです。

この講義で、ケーススタディを基に様々な災害における背景・課題抽出・解決策の提案というプロセスを繰り返す中で、「想定外」という理由で失われる命が数多くあることを知りました。中でも災害時要援護者の割合が多く、私は助けられる命は必ず救いたいと強く思うようになりました。

そのためにはICTの活用が不可欠であり、例えばNECの生体認証技術やリアルタイム津波浸水被害推計システム等を活用すれば、災害時要援護者の早期避難支援も可能だと思いました。また、より実効性のあるシステムを作るために産学官の連携にも積極的に関わることが可能なNECの消防・防災事業であれば、災害時に誰もが安全・安心・公平・効率的な避難が可能な社会を実現できると考えました。


企業分析はもちろんですが、自己分析には時間をかけて取り組みました。新卒採用の場合ほとんどがポテンシャル採用であり、人柄や考え方、会社に対する姿勢が大きく採用に影響を与えます。自分軸と会社軸の双方で考え、うまくつなぎ合わして自分を売り込むことが大切です。また、面接ではよくイレギュラーな質問が飛んできますが、なにか軸となる事を持っておくことで一貫性のある回答をすることができると思います。


受験生の皆様の中には自分が何をしたいのか、何を学びたいのかまだわからない人も数多くいると思います。私自身もそのうちのひとりでした。私は「人と自然の共生」を大きな軸に人間総合理工学科に入学しました。しかし、他分野の講義を受ける中で興味の幅が広がり、最終的にはまったく異なる分野の内定先に就職することを決めました。皆様も是非、人間総合理工学科で様々な分野を広く深く学び、自分自身の可能性の幅を広げてみませんか!