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保全生態学研究室

保全生態学研究室卒業生 松本航汰さん、日本生態学会にて生態系管理・生態系教育・普及部門にてポスター賞最優秀賞を受賞!

人間総合理工学科 保全生態学研究室 当時4年の松本航汰さんが、2023年3月17日(金)~21日(火)に開催された第70回日本生態学会大会において、2022年度に行った卒論の成果を発表し、生態系管理・生態系教育・普及部門にてポスター賞最優秀賞を受賞しました!

松本さん

この賞は数あるポスター発表の中から、研究内容、発表技術がともに優れているものが選ばれます。タイトルは「東京都都市部における社寺林の鳥類多様性維持の役割の解明」で、概要は以下になります。
都市部における神社仏閣は文化的、歴史的背景から長期間維持されており、自然的な植生を留めていることから、都市の生物多様性保全において重要な機能を果たしている可能性があります。そこで鳥類を対象に、神社仏閣と通常の都市公園で調査を行い、鳥類の個体数や種数、種構成を緑地のタイプ間で比較し、それらに影響を与える環境要因を調べました。
結果、都市部の神社仏閣は都市公園に比べ高い鳥類の多様性維持機能を有しており、またその違いは植生構造の差によりもたらされていることが示唆されました。
今後、都市部において神社仏閣が生物多様性維持に果たす役割やそのメカニズムを明らかにし、それらを積極的に保全する必要があると考えられます。