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重川 鈴葉さん 東急不動産


重川 鈴葉さん

埼玉県立不動岡高等学校




緑化を取り入れた街づくりに興味があり、将来は街づくりに関わる仕事をしたいという想いがありました。その中で、これからの街づくりでは建築や土木、環境デザインなどの専門的な知識以外にも、水環境やエネルギー、健康科学、生態学など、複雑化する社会問題に対して複合的な視点が重要になると考えていました。そこで、環境デザインに加えて様々な分野での基礎的な知識を学ぶことの出来る人間総合理工学科を選びました。


3年次に1年間かけて行う人間総合理工学科演習です。グループワークの中で、問題設定やファシリテーション、統計、プレゼンテーションなど1~2年次で学んできた幅広い分野の知識を活かす場になりました


様々な分野に興味を持って、楽しく学べた4年間でした。環境デザインに興味を持って、本学科に進学しましたが、健康科学やエネルギーなど多岐にわたる分野の授業があり、1つの分野に捉われずに幅広い知識を身に着けることが出来ました。また、グループでの実習や実験の機会が多く、1人机に向かって学ぶだけでなく、友達との会話の中から課題を考えることが楽しかったです。


コミュニケーション能力とプレゼンテーション能力が特にのびたと思います。授業や課題の中で、グループワークやプレゼンテーションを行う機会が非常に多く、決められた時間の中で自分の意見を分かりやすく述べるスキルが身に付きました。また、2年次にあるデザイン技法で学んだ知識は、プレゼンテーションの資料作りなどに役立ちました。


ダンスサークルの代表として、サークルの運営やイベントの企画を行っていました。コロナ禍で活動が制限される中、様々な関係者と話し合いを重ねながら運営を行った経験は、就活時の自己PRにもつながりました。また、サークルを通してたくさんの友達ができ、大学生活の中で思い出に残る経験になりました。


研究室:都市生態学研究室

テーマ:高吸水性ポリマーが屋上緑化土壌の保水と冷却効果に及ぼす影響


国際論文を読み、世界の最先端の研究動向を把握する力やそれに基づいて新規性や生産性を考え、研究を進めて

いく力をつけることが出来ました。研究室に配属されるまでは、論文を読んだことがほとんどなかったのですが、研究を進めていく中で、時間をかけてたくさんの論文を読みました。また、研究室のメンバーに協力してもらいながら実験を進めたため、プロジェクトやチームをマネージメントする能力も身に付きました


入学前から、街づくりに関わる仕事をしたかったことに加え、サークル運営を行った経験から、様々な人との関わり合いの中から街づくりをするデベロッパーの仕事に惹かれたからです。特に、東急不動産は持続可能性に重きをおいた長期ビジョンを掲げており、幅広い事業で環境に対する先進的な取り組みを行っていることから、1.2年次に授業で学んだ幅広い知識と研究室で学んだ持続可能な都市開発の知識を活かせると思いました。


演習の授業や研究、サークル運営などと並行して就職活動を行っていたため、他のタスクとのバランスを考えながら進めていく点が苦労しました。また、はじめはESの書き方や企業選びなど分からない事ばかりだったので、研究室の先輩や教授に質問をしに行くことで徐々に自信をつけていきました。グループディスカッションや面接は、日々の授業で培った能力を活かして楽しむことが出来ました。


将来やりたいことがはっきりと決まっていなくても、大学で学んでいく中で自分のやりたいことが明確になると思います。また、やりたいことが決まっていても幅広い分野の知識を身に着けることで柔軟な考えを持てるようになると思います。私は、大学生活を通して理工系の専門知識を身に着けながらも、マネージメント力やプレゼンテーション能力を身につけられましたと感じています。こういった点でも、人間総合理工学科はオススメです!