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戸部 拓未さん 独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)


戸部さん

戸部 拓未さん

横浜市立戸塚高等学校 出身




高校生の時は興味のある分野が分からなかったため、大学の中で様々な分野を学ぶことができ、自分が興味のある分野を見極められると考え進学しました。


大学2年次に履修した心理統計学の授業です。

統計について数学的なアプローチではなく、模擬データと統計解析ソフトを用いて実践的に学べたことで理解が深まりました。また、論文における結果の報告の仕方や、引用の仕方など学術的な文章の書き方も学ぶことができ、卒業論文の執筆において土台となる授業でした。


自分が興味を惹かれる分野や切磋琢磨できる仲間にも出会うことができ、良い4年間でした。想像していたよりも多くの分野に触れ、身をもって向き不向きの判断をすることができたため、自分にとって最適な進路選択ができたと思います。大変なことも多くありましたが、この学科を選んで良かったです。


対応力や思考力がのびたと思います。公園や空き地に導入するサービスを検討したり、プログラミングでゲームを作りプログラム解説のプレゼンをしたり、河川を調査しマイクロプラスチックの流出源や解決策を検討したりと様々な分野の課題がありました。どれも決まった1つの答えがなかったため苦労しましたが、調査や議論を通して成長できたと思います。


個別指導塾で約3年間アルバイトをしていました。

生徒との対話だけでなくコーチ同士の対話も大事にし、生徒ごとに得意・不得意や理解度を把握するようにしていました。そして、議論を繰り返して授業カリキュラムや自習で進める計画の作成と微修正を繰り返し、生徒にとって最適な学習を検討し続けていました。コーチ主体でかなり自由にやらせてもらっていたことや、チームで働いたこと、4年次にはチームのリーダーを任せていただいたことは非常に良い経験になりました。


都市生態学研究室で「都市公園の景観が併設された飲食店の商品に対する支払意思額に及ぼす影響」というテーマで研究をしていました。

近年、整備の予算減少が課題である都市公園では、公園の魅力を生かして飲食店等のサービスを導入し、収益の1部を整備費に還元するPark-PFIという制度が注目されています。そこで、どのような公園の景観が収益に繋がるかについて、サービスに対する支払意思額と視線追跡技術を用いて定量的に検討し、持続可能な公園管理に応用することを目的としました。


論理的思考力と資料作成能力です。

論文では背景や実験デザイン、考察など細かい部分でも根拠となる情報が必要です。英語も含めて様々な分野の文献や論文から情報を集め、そこから研究の生産性を主張することに苦労しました。多くの論文を読み、自分なりに論理を構築して、ゼミや先生とのMTGを通して足りない部分を指摘していただくのを繰り返したことで論理性が磨かれたと思います。

また、ゼミでは卒論発表を見据えて夏前から発表資料のブラッシュアップをしていました。研究を分かりやすく伝えるために、文字の大きさや色の使い方、太字にする部分、図解など資料作成の基本を学ぶことができました。


自然を活用したまちづくりをしたいと思ったためです。「都市空間と行動」や「環境デザイン論」といった授業で日本や海外の様々な緑化デザインの事例を学びました。そこでデザイン性や自然の心理効果・環境改善効果などを知り、元々好きだった自然にさらに魅力を感じるようになりました。UR都市機構は環境や緑を大事にしており、緑をコンセプトにした事例も複数あります。また、造園職としてまちづくりに携われる点や、社員の方にお話を伺い、同じような考えを持っている点に魅力を感じ、志望しました。


僕自身が感覚派であるため、言語化には苦労しました。学生時代に力を入れたことや志望動機など必ず聞かれることについては、「なぜ?」を繰り返して深堀りするだけでなく、いろんな人にESを見てもらいアドバイスをいただいていました。


大学受験は人生の大きな分岐点だと思います。そのため、自分の進路について友達や周りの大人に相談したり、調べたりして自分が大学で何をしたいのかよく考え、目的を明確にしておくと良いと思います。また、長い期間勉強漬けの毎日で精神的にも体力的にもきつくなることもあると思いますが、その経験は必ず役に立ちます。たくさん勉強して、後悔しないようにやりきりましょう!