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長戸 ゆりかさん NEC


長戸さん

長戸 ゆりかさん

都立立川高校 出身




人のウェルビーイングと地球環境の持続可能性に関する幅広い分野を学ぶことができる点に魅力を感じたからです。当時は理工系の大学に進学するには専門分野を決めなければいけないと思い込んでいましたが、実際に本学科に所属していた先輩に出会い話を聞いて、人間総合理工学科のことを知りました。もともと興味を持っていた都市や環境系の分野に加え、脳科学や統計学、健康科学などの多様な分野を横断的に学習できることや、先輩が楽しそうに授業やキャンパスライフの話をしていたことに惹かれ、進学を決めました。


3年次の「人間総合理工学演習」が印象的でした。この授業では、一学期を通してチームで設定した社会課題の解決を目指すグループワークに取り組みます。私のチームは環境教育の促進を目的としたRPGゲームの開発を行いました。ゲームの構想について長い時間をかけて議論をしたことや、初めて使うゲーム作成用のソフトに戸惑いながらもチームで協力して一つの作品を完成させることができたことは、他にない貴重な経験だったと感じています。


とても刺激的で、充実した4年間だったと思います。人間総合理工学科のカリキュラムを見ると、バラバラな分野ばかりだと感じるかもしれませんが、一つずつ勉強していくと分野同士の小さなつながりや関連性が見えて、私はとても面白いと感じました。そして、そういった知見が、私たち人間の豊かな生活やそれを続けていくためのサステイナブルな環境づくりに繋がっていると実感できました。


チームワーク、多角的な視点による課題解決力、プレゼンテーション能力の三点だと思います。人間総合理工学科では、1、2年次に幅広い理工系分野の基礎知識を学び、3年次のグループワークや4年次の卒業研究では、これまで学んだ知識を総合して一つの課題解決に取り組みます。このカリキュラムを通して、チームで知識を持ち寄り、複雑な課題を紐解いていく力を身に着けることができたと感じています。また、1年次から多くの授業で個人またはグループでのプレゼンテーションを行う機会があり、伝えるための表現力を伸ばすこともできたと感じています。


2年次からカフェでアルバイトをしていました。お年寄りのお客様が多かったため、常に相手の言葉や仕草に注意を向け、必要なサポートを予測しながら行動するように意識していました。この経験から、お客様のニーズを読み取り先回りして行動するホスピタリティを身に着けることができました。


原田芳樹先生の都市生態学研究室に所属していました。卒業研究では、VR技術と視線解析に心理学やデータサイエンスを応用した、都市公園の新しい評価方法の開発をテーマに研究していました。


計画性を身に着けることができたと思います。卒業研究は大学生活の中でも最も長く1つのテーマに向き合い続けた課題でした。また、自分一人では解決できない部分も多く、進めていくにあたり様々な人を経由した手続きや、学生間や先生を含めた話し合いが必要でした。そのため、必然的に計画を立てながら取り組む必要があり、長期的・短期的な目標を立てると共に、常に進捗状況に合わせて予定を調整しながら物事を進めていく力が身につきました。


当初は志望業界が決まっておらず、漠然と人間総合理工学演習で経験したような様々な分野のテクノロジーを融合させた課題解決ができるような仕事がしたいと考えていました。インターンシップや説明会などを通して様々な業界を見る中で、幅広い分野と関わりを持つIT業界に興味を持ち、その中でも自分のやりたいことが実現可能で雰囲気があっていると感じた内定先に応募を決めました。


就活と授業や研究との両立に苦労しました。3年次の本選考が始まる前の時期は演習授業があったため、スキマ時間を見つけてESのブラッシュアップを行ったり、オンラインで完結する短期のインターンシップに参加したりしていました。本選考が本格化した時期は、研究テーマが決まり、ゼミ活動で研究の背景や目的のプレゼンテーションを行っていた頃でした。一番忙しい時期でしたが、研究室で友達と顔を合わせることが気分転換になっていたり、研究のプレゼンと面接には自分の考えを相手に伝えるという面で通ずるものがあったことから、研究室での活動を就活に活かしながら乗り越えることができたと感じています。


合否の伴う大学受験では、自分が最終的に納得できる進学先を選ぶことが最も重要だと考えています。そのうちの一つの選択肢として、人間総合理工学科に興味を持ってもらえたら嬉しいです。受験勉強は本当に大変だと思いますが、今学んでいることはみなさんの知識となり、自信となり、必ずこれから役に立つ時が来ます。最後まで諦めず、前向きに頑張ってください。応援しています。