東日本大震災から10年、次第に薄れゆく記憶を後世に伝えるため、人間総合理工学科2年、大寺ちひろさんが「語り部」となって、映像上映会を開催いたします。3/20(土) 15:00、オンライン開催です。みなさん、ご自由にご参加ください!
【イベント概要】
2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生。そして、三陸沿岸を中心とする太平洋沿岸を襲った大津波。これまで先人たちは、津波の恐ろしさを、碑石・古文書・絵図と記録方法を変えながら後世に伝えてきた。しかし、これほどの大津波を現実に起こりうる事として捉えていた人はどれくらいいただろうか。ー東日本大震災から10年がの時が経ち、今日、我々は当時を振り返り、何を想うのか。宮城県内各地で撮影された巨大地震と大津波の実態を映像で振り返る。
【イベント詳細】
◯3/20(土) 15:00~17:00
〇方法:zoom
〇お申込み
下記のURLからgoogleフォームにアクセスをして回答をお願いします。
https://forms.gle/HVT1eqnA2YVfyMFt9
【主催者コメント】
私は、被災者ながら波を見ていません。
初めて震災直後の被災地を訪れたのは、震災から2週間後のことでした。
ようやく道路が開通して真っ先に向かったのは、親戚の住まう宮城県石巻市。
変わり果てた街の姿に幼いながら恐怖したことを鮮明に覚えています。
被災者であるのに、波を見ていない。
地震大丈夫だった?と聞かれる度に
自身を被災者と名乗ることは差し出がましいのではないかと、自問自答を繰り返していました。
そんな葛藤を抱えながらも、被災地支援活動を続ける私の原動力は、石巻で見た惨状を忘れては行けない、という想いただ一つなのだと思います。
活動を継続していく中、必ず現地の方に言われるメッセージは、”伝えること”です。
地元というアイデンテディーを失い、大切な家族、友人を失い、それでもなお前を向き続ける被災地の方々。
励ます立場の私ですが、彼らのありがとうの言葉に何度勇気を貰ったことか。
災害は、いつやってくるかわからないから災害なのです。元通りになったら復興、の考えではこの先10年、100年、1000年後の未来を守ることはできません。未来世代を担う学生達が、当時の東北を知り、自身がすべきことを見直す機会を作ろうとこの企画を立ち上げました。
震災から10年という節目で、私自身初となる、語り部活動をさせて頂くことになりました。
波を見ていない被災者としての被災地支援。
当時の私の正直な想いや、被災地支援を通して得た経験のありのままをお話するつもりです。
この企画が少しでも、東北の未来を、日本の未来を、明るく照らすものになればと願っています。