生命・健康科学研究室 大学院1年の藤田直也さんが筆頭演者として発表した研究が、2月19日-21日にタイのホアヒンで開催されたEMS ASIA 2025においてBest Poster Presentation Awardを受賞しました。
本学会はアジア諸国における救急医療に関わる学会であり、人の命の救命や生命の教育などに焦点を当てています。
研究発表内容は“Actual Situation of Drowning Accidents in Japan and Proposal for Drowning Prevention Measures using Virtual Reality(日本における溺水事故の実態とバーチャルリアリティを活用した溺水防止対策の提案)”というテーマです。
研究について
2024年にに日本財団が行った「海のそなえ」水難事故に関する調査結果から、溺れた経験がない人と比較して溺れた経験がある人が海の事故防止に対する意識強化につながっていることが分かりました。
この結果から、溺水事故防止に溺れを体験することが有効であると考え、VRで海の危険を疑似体験するコンテンツの作成を行いました。
また、VRの体験時には視覚だけでなく、その他の感覚を組み合わせることで没入感を高めました。
今回のポスター発表では、事故の実状を基にVRでの海辺の危険体験の提案を行い、作成したVRコンテンツの没入感と教育の有効性について調査した結果を報告しました。
今後はコンテンツをより発展させ、溺水事故防止につながる教育教材の開発を目標に取り組んでいきたいです。