就職・進路
活躍する卒業生就職・進路状況

活躍する卒業生ー東日本電信電話株式会社 仁平 裕太 さん(2019年修士修了 城北埼玉高校出身)

人間総合理工学科の卒業生は、在学中に身につけた多様な学びを反映し、多様な分野で活躍しています。そんな卒業生の活躍を紹介することで、キャリアパスの参考にしていただく「活躍する卒業生」シリーズ。今回ご登場いただくのは、NTT東日本で働く 仁平 裕太 さん です。

仁平 裕太 さん


Q.まず、現在のお仕事について教えてください。
A.通信インフラ会社の技術職として働いています。
人々に、通信を提供する通信インフラ会社の技術職として働いています。その中でも、私はローカル5G等のネットワーク機器やIoT機器を取り扱う部署に所属しており、それに関連したサービスを提供する際のマネジメントをしています。また、マネジメントのみでなく、サービスの立ち上げ段階において機器検証のため、お客様宅で自ら工事することもあります。また、通常業務ではありませんが、通信インフラ会社として、災害時には被災地にいち早く駆け付け、迅速な通信の復旧活動をしています。2019年10月に発生した台風19号においても実際に被災地に行き、通信の復旧に貢献しました。

Q.就職活動中、NTT東日本を志望した理由は?
A.地方創生に対する姿勢、そしてさらなる事業領域拡大を目指している点に惹かれました。
「地方創生を志している点」、「確かな地盤を持ちながらも新たな事業領域拡大を目指している点」の2点に魅力を感じ志望しました。私は、日本の魅力とは、地方が多種多様な個性を持っていることと考えています。そのため、近年都心への人口集中で日本の魅力が薄れているのでは、と学生時代、漠然と考えていました。そうした中で、NTT東日本は営利を主目的としない地方創生を行っており、非常に魅力を感じました。また、通信インフラ企業でありながら、通信に付帯した様々な技術へ事業領域を拡大しており、バイアスなく広い視野を持って業務に携われると考え、NTT東日本を志望しました。

Q.仕事をする中で、心がけていることはありますか。
A.規模の大きな会社だからこそ、他部署とのコミュニケーションを大切にしています。
楽しく仕事ができるような環境づくりを心がけています。弊社は規模の大きな会社なので、様々な仕事があり、多くの関係部署があります。そうした関係部署と積極的にコミュニケーションをとることで、良好な関係を築くようにしています。良好な関係は、認識祖語によるミスを減らし、円滑に業務をこなせるようになるだけでなく、アイディアベースで話すことができるので、ワクワクするような新しいことを試すチャンスが生まれることもあります。

Q. 人間総合理工学科で得たものは何ですか?
A.「挑戦する意欲」を得ることができました。
「挑戦する意欲」です。人間総合理工学科は、学科として幅広い分野を学ぶことで複合的な新しいことへの着想を得る機会が多くあります。そして、その着想を形にするために教員陣が最大限に協力してくれるので、様々なことに挑戦しようという意欲を高めることができました。

Q.大学生のころはどんな学生でしたか?
A.好奇心の赴くままに行動したおかげで、様々な経験ができたと思っています。
A.どちらかと言えばまじめな学生だったと思います。ただ、話すことが好きなので、友人と講義中におしゃべりをして注意されたことはありました。また、テニスサークルに所属しており、合宿や飲み会など楽しい日々を過ごしていました。長期休暇には、親に借金をしてまで海外旅行にいき、自身の視野を広げていました。一番記憶に残っているのは、友人と参加したオーストラリアへの海外ボランティアです。期間は2週間と短いですが、旅行では体験できないような海外の環境問題に触れることができ、大きな刺激を受けることができました。今思い返すと、好奇心が先行し、わがままな生活を送っていました。しかしその結果、様々な経験ができ、それを人と共有することで仲を深めることができたので、これからも好奇心を持って過ごしたいと思います。

Q.大学のときにやっていてよかったことはありますか。
A.統計学によって「先入観に疑問を持つ視点」を得られたことは、人生において価値のあることでした。
統計学です。統計学を在学中に極めたわけではありませんが、それでも社会人になってから活用して評価される場面が多くあります。もちろん、統計ソフトを使いこなし、統計検定1級に挑戦できるような能力が付けば一番良いですが、そうでなくても、単純な統計解析の解釈を熟考し、ロジックを構築する中で、身についたものが多くあります。特に統計学によって「先入観に疑問を持つ視点」を得られたことは、私の人生において大きな価値のあることでした。

Q.逆に、これをやっておけばよかったと思うことはありますか。
A.まとまった時間がある学生のうちに留学をしておけばよかったかな…。
留学です。社会人になって、日本語以外の言語を使う場面が多くあります。英語だけでなく、中国語やその他の言語を使えるというだけでも、その人に対する周囲からの評価は何倍にもなると思います。社会人になって必要に迫られてから学ぶこともできますが、まとまった時間が取れる学生の間に学ぶことが最も効率的です。とは言いましたが、私も学生時代に留学の重要性は理解していても、行かなかった身です。昔の自分にアドバイスするなら、「まずは一週間に一度、英語に触れる機会を作ること」かもしれません。一歩を踏み出せない大きな精神的障壁があるなら、まずはスモールスタートから始めることが重要だと思います。

Q. 同じ業種を目指す学生に、メッセージをお願いします。
A.転換期にある通信業界で、一緒に働ける日を心待ちにしています。

通信業界は転換期にあります。通信を提供するのみにとどまらず、その通信に付帯したIoTソリューションの提供に取り組んでいます。メーカーと異なる点の一つに、全国に張り巡らせた通信網、また人員をもって、様々な課題を抽出できる点にあります。ぜひ、全国津々浦々の多種多様な課題を通信/IoTの技術を持って解決してみたいという方は、通信業界の説明会を聞いてみてください。同じ業界で、一緒に働ける日を心待ちにしております。