学生生活
英語・留学石川研究室

交換留学体験記:ミシシッピ大学 森田楓菜さん

人間総合理工学科では学生の交換留学を強力にサポートしています。今では、毎年、10%以上もの学生が交換留学に挑戦する、理系では類を見ないグローバルな学科になりつつあります。その留学文化に先鞭をつけたのが、第一期生の2名。そのうち、まず、留学体験記第一弾として、森田楓菜さんにご登場いただきました。森田さんは、3年~4年次の2015年8月~2016年5月、アメリカ合衆国ミシシッピ州の、ミシシッピ大学に留学いたしました。ちなみに、本文でも触れていますが、森田さんは留学の経験を活かして卒研も仕上げ、なんと、第一期生の総代に選ばれています!

留学中の森田さんとミシシッピ大学の学友


留学の経緯
2年生に進級した4月に、檀先生から留学を志してみないかとお誘いいただきました。ちょうどそのころ、私の大学生活はこのままでいいのだろうかと思っていたので、交換留学のために英語の勉強を始めました。檀先生、弘川さんをはじめとする檀研究室のみなさん、山田先生に毎週英語を教えていただき、3年時の夏からアメリカ・ミシシッピ大学への交換留学が可能となりました。

留学での学び
私は留学前より、環境デザイン研究室(石川幹子先生研究室)での研究を希望していました。しかし、留学先のミシシッピ大学ではその分野の授業が開講していなかったため、留学を機に様々なジャンルの授業を受けようと思いました。社会学や芸術、地学などを履修しました。特に面白かった授業が、アメリカ南部について学ぶ授業です。日本では馴染みのない過去の奴隷制度や人種差別問題を現地で学ぶことができ、教養が深まりました。
ミシシッピ大学はアメフトも盛ん

留学で得たもの
留学で得たものは数え切れませんが、当たり前や普通と思うことは自分の主観にすぎないということを学んだことが一番自分にとってプラスになったと思います。国や言語が違えば、様々な問題が生じます。時には諦める勇気をもって、自分には何ができるか、自分はどうしたいかをきちんと考え、自分の軸をもつことが大切であると学びました。語学に関しては、きれいな英語を話そうとする気持ちを捨てて、伝えたいという意思を表示することの大切さを痛感しました。今思うと、英語力というよりもコミュニケーション能力を高めることができたのではないかと感じます。
自然豊かなキャンパス

特別の思い出
冬期休暇中には、同時期に東テネシー州立大学に留学していた橘さんとニューヨークとワシントンD.C.に旅行しました。かねてより行きたかったセントラルパークに実際に行くことができ、よりいっそう環境デザインの分野を勉強する意欲が湧きました。春期休暇ではボストンで一人旅をし、パブリックガーデンやハーバード大学を訪れたことも刺激になりました。特にセントラルパークは素晴らしい都市公園で、大都市ニューヨークにいるということが信じられないような美しさでした。この公園について研究したいと思い、卒業論文の対象地に選択いたしました。また、セントラルパークのような素晴らしい都市公園を日本でもつくりたいと、将来の夢や職業を考える上で、とても貴重な経験になりました。

後輩へのメッセージ
ミシシッピでの10か月は、初めてづくしでした。海外にいくこと、親元を離れること、外国人の友達をもつことなど、始めはすべてのことに戸惑っていました。しかし、現地での友人や日本にいる家族、友人に支えられ、とても充実した日々を送ることができました。また、研究室の担当教官である石川先生や檀先生が留学中もとても気にかけてくださり、連絡をくださいました。そのおかげもあり、帰国後すぐに卒業研究に打ち込むことが出来ました。関わってくれたすべての人に感謝し、留学で得たものを大学院での研究やこれからの人生で活かしていきたいと思います。

人間総合理工学科は英語を勉強する環境が整っており、留学へのチャンスがつかみやすい学科であると思います。私は、留学に行きたい!という強い意志をもって大学に進学してきたわけではありませんでしたが、何か自分を変えるきっかけをつくりたいと思い、周りの方々の支えのおかげで交換留学をすることができました。すべての人にとって留学が良い道であるとは思いませんが、もし何かを始めたいと思っているのならば、留学は良いきっかけになり得ると思います。少しでも気になっている方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。