「Cultural Landscapes -Old and new challenges for sustainability- (文化的景観 −持続可能性への伝統的、そして、新たな挑戦−)」
持続可能な社会に関心のある方々に向け、景観生態学者である本学科のシュテファン・ホーテス教授企画によるWebinarを開催いたします。興味のある方はぜひご参加ください。
シュテファン・ホーテス教授より
持続可能な地域を作るためには、我々の生活に必要な「資源」を提供する「場所」を守らなければなりません。人間の営みにより作られた文化的景観(Cultural Landscapes)は、これらの恵みを提供してくれる場所であり、都市から里地・里山などを含みます。現在、Cultural Landscapesは、人口の変動やライフスタイルの変化に伴い大きく変わろうとしています。
持続可能な地域づくりは、衣食住でモノを消費する人、観光地を訪れる人など、Cultural Landscapesを直接的・間接的に利用する人全員に関係があります。持続可能な地域を目指し、政府間の政策決定機関によってさまざまな提案がなされてきました。しかし、その内容は地球上のほとんどの人に伝わっていません。このWebinarでは地球規模評価報告書の主要な結果を紹介し、これらの結果をどのように政策や日常生活において有意義に使えるか議論します。持続可能な地域を維持していくためには、その地域に関係する人みんなで考えていく必要があります。みんなで知識と知恵を共有し、持続可能な地域を作っていきましょう!
詳細
日時: 2021年5月13日 19:00 – 21:00 JST
URL:
http://land-1.sciforum.net/
イベント概要: 人間の生活を支えるために人為的に作られた里地・里山、都市などを含む文化的景観は、人間の営みによって維持されてきた。しかし、昨今の社会的・経済的な変化により脅かされている。本ウェビナーでは「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)」が2019年に採択した「グローバルアセスメントレポート」を起点として、文化的景観の変化について議論する。そして、科学的知見と伝統的・地域的なローカルナレッジを組み合わせることで、持続可能な地域づくりに関する課題にどのように貢献できるかを探る。