授業紹介
卒業研究研究発表応用認知脳科学研究室檀研究室

【応用認知脳科学研究室】修士1年相澤さん・吉田さんの論文が日本感性工学会論文誌に掲載されました!

人間総合理工学科一期生(都市人間環境学専攻・修士1年生)の相澤実歩さんと吉田衣里菜さんの原著論文が、それぞれ日本感性工学会論文誌に掲載されました。いずれも、人の心を定量的に計測する「サイコメトリクス」という技術を食品のマーケティング分野に応用したものです。

相澤さんの研究は、コモディティ化の進んだ食品市場の中で、冷凍米飯商品の価値認識がどのように異なるかを定量化し、差別化戦略の重要性を示しました。
筆頭著者の相澤実歩さん


吉田さんの研究は、豚肉を例に取り、消費者の食意識の違いによって、豚肉の購買動機が変化しうることを解明しました。
筆頭著者の吉田衣里菜さん


論文はJ-STAGEにて、無料公開されています。下記のタイトルをクリックすると、原文が読めます。

日本人消費者における冷凍米飯商品の主観的価値:関係性と差異の統計的検討
相澤 実歩, 吉田 衣里菜, 南 裕子, 久徳 康史, 檀 一平太
日本感性工学会論文誌 17 巻 (2018) 1 号 p. 149-157

食意識による消費者クラスター形成:豚肉購買動機への影響
吉田 衣里菜, 相澤 実歩, 南 裕子, 久徳 康史, 檀 一平太
日本感性工学会論文誌 17 巻 (2018) 1 号 p. 187-195

いずれの論文も、2017年9月の第19回日本感性工学会大会での口頭発表を経て、原著論文として公開されました。

科学・工学分野では、研究成果は、最終的に査読付の原著論文として学術誌に発表します。論文が学術誌に掲載されるまでには、2名以上の匿名審査員による厳しい審査を通過しなければなりません。修士1年生での査読付論文発表はなかなか難しいことですが、水代謝システム研究室の古屋くんに続き、応用認知脳科学研究室の相澤さんと吉田さんも、このたび論文発表を実現いたしました。

どちらの論文も、人間総合理工学科の卒業論文を基にしたものです。卒業論文の内容が、学術誌に掲載されるという事実から、本学科の卒業研究の学術的レベルの高さをうかがい知ることができるでしょう。

これからも、本学科の学生による論文発表が増えていくことを期待します!