学科カリキュラムと授業紹介

人間総合理工学科では、広範な基礎科学分野の知識と複眼的な視野、高いコミュニケーション能力と豊かな国際性を備えた人材を育成するため、以下のようなカリキュラム(教育課程)を提供しています。

人間総合理工学科では、「人間と自然の共生」「人間の心と体」に関連する幅広い理工学の諸分野を、「人を知る・測る」「人の健康」「人と生活環境」「人と物質・エネルギー」の4 領域8 分野から横断的に学ぶことができます。学部4年間で、以下のような学びを展開していきます。

1 年次: 専門科目を学んでいくための学問的な基礎を身に付ける年次と位置づけています。理数系科目の基礎知識と豊かな教養を築く総合教育科目、外国語教育科目に加え、人間総合理工学科の4 領域それぞれの基礎となる科目を学びます。また、学ぶ分野が広範な本学科の特徴を鑑み、必修科目である「フレッシュマンセミナー」では4 領域の専門性と互いの関連性、将来の進路へのつながりの概要を示し、大学4 年間で何を学んでいく必要があるのか、学生自らが考えるための場を提供します。

2 年次: 1 年次に引き続き4 領域の基礎となる科目を学ぶとともに、さらに専門的な学びへの移行を進めるため、「技法」を身に付けていきます。健康や環境、都市デザイン、資源・エネルギーなど、人間を取り巻く諸問題とその解決方法を、授業を通じて学びます。3・4 年次からの高度な専門教育のための土台を固める重要な年次です。

3 年次: 4 領域の分野横断的な実験・実習を通して、理論面のさらなる理解と基本技術の体得を進めつつ、それらを用いて実用的な考え方を修得します。「人間総合理工学演習」は「PBL(Project-Based Learning)」と呼ばれる新しい演習形態で構成され、4 領域における問題発見、情報収集、課題解決、発表のプロセスを体験しながら知識を深め、協働作業を通じて課題解決へとつなげていく方法論を学びます。

4 年次: 4 年間の集大成としての「卒業研究」に取り組み、学びの目標を達成していく年次です。3 年次までに築いてきた学問的基礎・技法および分野横断的な応用力をベースにして専門性を研磨し、高度な専門知識と実社会で生かせる応用力を身に付けます。卒業研究は4 領域8 分野の研究室に属して行いますが、広範な専門を有する学科の特長を生かして、複数の教員の指導の下、分野横断的な研究をすることも可能です。
さらに、大学院への推薦入試に合格した学生は、M0履修として、大学院の単位を10単位まで先行履修することができます。

なお、豊かな国際性を培うための英語教育には4 年間を通じて注力しており、英語科目以外の授業においても様々な取り組みを進めています。
たとえば、学部科目のうち、サスティナビリティ行動科学、エコロジカルプラニング、応用植生学は英語開講科目です。
さらに、大学院の講義には豊富な英語開講科目がありますので、M0履修ですべて英語開講科目を選択することも可能です。

具体的な科目は、以下の表のようになっております。

なお、理工学部の学科間で共通に履修できる「外国語教育科目」、「総合教育科目」、「学科間共通科目」、「学部間共通科目」、「自由科目」は上の表からは省いています。詳しいカリキュラム表はこちらをご覧ください。

各授業の詳細は順次準備してまいります。まずは、リンクのある授業からいくつかご覧ください
(リンクが無いものは準備中です)

<人を知る・測る>
認知脳科学 空間情報科学概論 応用認知心理学 都市空間と行動 心理統計学 心理統計学演習 認知マーケティング 交通計画 都市空間解析 空間情報モデリング 品質管理 感性工学 人間工学

<人の健康・ウェルネス>
生命倫理 人体の構造と機能 健康科学概論 生物統計学 バイオメカニクス 保険医療情報処理 ヒューマンバイオロジー 生物統計学演習 エイジング生物学 ヒトと病気の生物学 医用精密工学 免疫学

<人の生活・環境>
都市と環境 環境デザイン論 基礎生態学 保全生態学概論 保全生態学フィールドワーク システム最適化 都市・地域計画 ランドスケープデザイン 応用植生学

<人と物質・エネルギー>
水環境システム学 エネルギー創造学 環境エネルギー工学 基礎生物・生化学 環境政策 水環境工学 環境リスク評価論

<共通基礎必修科目>
フレッシュマンセミナー 線形代数 確率・統計 情報処理 環境物理化学 ソフォモアセミナー

<演習科目>
情報処理演習 救急理論実習 デザイン技法 認知科学・健康科学実習 環境エネルギー・自然誌実習 人間総合理工学演習Ⅰ 人間総合理工学演習Ⅱ

<共通専門科目>
プログラミング言語Ⅰ 機器分析化学 ヒューマンウェルネス論 サスティナビリティ―行動科学 物質エネルギー操作 エコロジカルプラニング インターンシップ プログラミング言語Ⅱ

<基礎選択科目>
線形代数Ⅱ 確率・統計Ⅱ 地球科学 現代物理学Ⅰ 現代物理学Ⅱ 科学技術の発展と人間社会 地学Ⅰ 地学Ⅱ 微生物学 気象学

<総合教育科目Ⅰ(うち本学科教員が主担当のもの)>
ライフセービング スキー実習